|
を散歩させる前に、自宅の敷地内でトイレを済ませておく…実はこれが犬のトイレの正しいしつけ方法。
たとえおしっこだとしても、ニオイも色も染み付き、一匹がすると他の犬も同じ場所で排泄をしてしまうという習性を持っているので、
極力、自宅の敷地内でできるようしつけておきたいものだ。中には外でないとトイレをすることができない犬もいるだろうが、気になるのはそのマナー。ほとんどの飼い主はエチケット袋にスコップを手に持って自宅に持ち帰っているが、一部の心無い飼い主はしらんぷり。そんなマナーの悪さは、街を汚したり周辺住民を困らせる原因の一つになっている。
この事態に、一石を投ずるのが犬の公衆トイレだ。
|
|
|
から7年前、全国初の犬の公衆トイレを設置した群馬県水上町(現 みなかみ町)。最初の設置場所は利根川沿い。美しい風景の場所だが、絵を描いている人の「景色が良くキレイなところなのに、犬のフンがなければ…」という言葉がきっかけとなって、設置に踏み切ったそうだ。この “犬のトイレ” は、プラスチック製の容器の中に微生物群を培養し、フンを入れて、混ぜることで堆肥化させる仕組みになっている。飼い主はそこにフンを入れかき混ぜるだけという、使い方はいたって簡単。さらにこの公衆トイレの隣には、ビニールやティッシュペーパーなどのゴミを入れられるゴミ箱もあるので、犬用のトイレにほかのゴミが入れられることもないそうだ。
当初5ヶ所に設置した公衆トイレは、地元のサークルなどが協力的であることに加え、町民の要望もあり、現在では公園や広場など21ヶ所に設置されている。
設置場所は、公園の入り口や道の四つ角など、人目に付くところに置いているそうだ。全国初ということもあり、テレビなどの取材や視察など、問い合わせ数は286団体。実際にこの水上町をモデルにして、犬の公衆トイレを設置した自治体もある。
|
|
|
手県久慈市。ここでは水上町の犬の公衆トイレをモデルにした「ワンちゃんトイレプロジェクト」が2005年7月1日からスタートしている。プロジェクトはNPO団体からの発案により、久慈市、市衛生班連合会、NPO法人久慈ワーキングサポートセンターの3者共同で実施。市の担当者によると、愛犬家の散歩コースとなっている久慈川の河川敷は、マナーが悪く、汚れていることが問題になっていたそう。久慈川の河川敷に
犬のトイレを5ヶ所設置したことで、マナーは徐々に改善している
とのこと。もともとマナーを守っていた人からは「いいものをつくってくれた。ありがとう」という声が上がっているそうだが、
本当に利用して欲しいのは、マナーを守れない人、
というのが本音のようだ。処理機は普通の家庭用のコンポスターを改造し、中にEM菌を入れて微生物の作用により糞を発酵させて堆肥化するもので、その費用は高いものではない。来年3月までの期間限定の実施とはいえ、周辺美化と飼い主のマナー向上が期待される。
同じような取り組みは1年半前から愛知県蒲郡市の公園に2ヶ所、そして今年の8月中旬から福岡県山田市で7ヶ所実施。この市の回収容器は犬の体をイメージさせる、白地に黒のぶちのある、目立つデザインとなっている。
|
|
|
のような取り組みが行われている一方、
設置していたペットトイレを撤収した市もある。
大阪府羽曳野市では、飼い主のモラル向上、町の美化を目的に、平成6年から平成15年3月までペットトイレを設置。その数は最終的に107個にもなった。このペットトイレは、中身を堆肥化させるのではなく、回収を行っていたが、その回収量は1ヶ月で10トンにも。設置当時に比べ、散歩時にエチケット袋を携帯する飼い主が増えたこと、これに家庭用のゴミを捨てるなどの問題、また市が負担するこの回収費用等の受益者負担などの問題があり、終了することになったそうだ。現在では時々「再設置して欲しい」という要望があるそうだが、今のところ予定はなし。
全トイレを撤収した現在、街の様子は設置前よりきれいになっているそうだ。
|
|
|
イレ設置に積極的に取り組む自治体、そして撤去する自治体。本来なら飼い主が持ち帰るべきものだが、設置をすることで飼い主のマナー意識を高めようという狙いは、どこも同じだ。犬に限らず、
ペットを飼うことでの必要なマナーは、守らなければいけない。
ペットを飼わない人々から、より一層の理解を得るには、一部の非常識な人に、どうやってマナーを守らせるかにかかっていると言えよう。
|
|