わが子の体質に合わせたごはんが可能に

犬 秋は、犬も猫も、食欲を盛り返す時期です。 これは、冬に備えて体にエネルギーを蓄えようとするためだと言われています。 また、秋は旬の食材が豊富に揃う季節でもあります。 つまり、秋は手作りごはんを始めるのにぴったり、というわけです。 

何より、肥満、老化、あるいは出産前など、 その子の状態に合わせた食事を与えることができる点でも、 手作りごはんはとても魅力的です。

与える量や食べさせ方などに不安がある人は、 先にかかりつけの獣医師さんにアドバイスをもらうとよいでしょう。 また、心強いことに、最近は使いやすくて素敵なレシピ本も増えてきています。

意外と簡単、手作りごはん

犬と猫。実は、この2種の「食」には大きな違いがあります。 どちらも肉食ではあるのですが、純粋な肉食である猫に対して、 犬は厳密には雑食性で、食べるのは肉だけではありません。 手作り食の場合、犬も猫も、肉や魚等のたんぱく源が食材の中心となります。 犬の場合は、そこに野菜や穀類などを加えて栄養のバランスを保つ必要があります。 もちろん猫にとっても野菜や穀物は上手く使える食材です。

また、犬も猫も、必要な塩分量は人間よりもはるかに少ないので、 料理については塩味をつける必要は一切ありません。 手順で言えば、その子の一番食べやすい大きさに切り、 加熱し、少し冷まして盛る、というのが基本です。 味つけの手間がない分、人間の料理と比べてもずっと簡単です。

<ワんちゃん編>
◆食材
犬の手作り料理には、多くの食材を使うことができます。 中心となる肉類については、赤身など脂の少ない物を選びましょう。 馬肉などは特に、高齢犬にオススメです。 緑黄色野菜も、ほとんどが問題なく使えます。 また、リンゴの好きな子は多いですね。 秋から冬は丁度りんごの旬。デザート作りも楽しそうです。

オススメの食材たち

たんぱく源として・・・


穀類・・・
野菜・・・
果物・・・

牛・豚の赤身肉、ささみ、レバー等の内臓、馬肉、ラム、七面鳥、卵(卵白は必ず加熱する)。
赤身・白身・青背の魚。ジャコ、桜海老、かつお節等の乾物。
おからや大豆(きなこも大豆の場合は煮て使う)。
ごはん、パン、うどん、パスタ(加熱料理をしたものを、食べ易い大きさに切る)。
加熱したニンジンなど緑黄色野菜全般、キャベツ、トマト、カリフラワー。
リンゴのほか、バナナ、キウイ、ブルーベリーなど。また、ドライフルーツも。

他に、ひじき、わかめ、擂りごま、砕いたナッツ類、ヨーグルト、ハチミツなども使えます。 まれに、その子の体質との関係で、食材によってはアレルギーが出ることもあります。 心配な場合は、先にアレルギー検査を受けるとよいでしょう。 ここは独自の判断ではなく、専門家の診断を仰ぎましょう。

ドッグフード

超簡単レシピ

人のスープと同じ要領でスープを作ります。 肉も野菜も、犬の食べ大きさに切ります。 ただし、タマネギは入れないこと。 それと、鶏肉の骨は外してから与えます。 味つけはしなくても大丈夫。お肉と野菜の栄養満点ごはんです。

◆注意点
最近は肥満傾向の犬が増えているとも言われています。食事は適量を心がけましょう。 そのほか、以下のような注意ポイントがあります。

食べさせてはいけない食材

鳥の骨、魚の骨・・・
タマネギなどネギ類、ニラなど・・・
チョコレート、ココア・・・
その他・・・

口の中や体内(消化器)が怪我をする可能性があります。
血尿、黄疸、貧血症を引き起こします。
嘔吐、下痢、痙攣、ひどい場合は死亡の可能性もあります。
エビ、イカ、タコ、貝類などは下痢の原因になりやすいので注意が必要です。

<ネコちゃん編>
◆食材
純粋な肉食である猫は、肉や魚介などが食材の中心となります。 穀類や野菜類の消化は苦手ですが、肥満が気になる猫には混ぜて嵩を増す、 ダイエット的な使い方もできます。 猫も犬と同じように、ビタミン類は必要です。 その多くはレバーや鶏肉、卵黄、魚油などからも得られますが、 野菜でも簡単に摂取できます。野菜は加熱してから使いましょう。

オススメの食材たち

たんぱく源として・・・


穀類・・・

野菜・・・

白身魚、赤身魚、青背魚いずれもOK。
その他のほたて、牡蠣などの魚介、かつおぶしやイリコ、桜海老などの乾物。
牛、豚、鳥、卵(卵白は加熱してから)、レバーなどの内臓も。
ごはん(炭水化物の中では消化しやすい。玄米はビタミンHが摂れるのでオススメ)
うどん、パスタ(食べやすい大きさに刻んで使う)
ブロッコリー、ホウレンソウなど緑黄色野菜や葉物野菜、メロンなど果物も。

キャットフード

超簡単レシピ

鶏ささみ肉を湯がき、猫の食べやすい大きさに切ります。 そこに、かつお節、細かくしたイリコや桜海老を少量混ぜてから、お膳へ。 ささみではなく、なまり節やいり卵などもオススメです。味つけは不要です。

◆注意点
食べさせてはいけない食材については、ほとんどが犬と共通しています。 鳥の骨、魚の骨については、犬と同じ理由で食べさせない方がよい物です。 魚の骨は、特に注意してください。タマネギなどネギ類、ニラやにんにくも避けてください。 このほか、よく知られているように、イカは要注意です。 イカに含まれている酵素は、猫に急性のビタミンB1欠乏症を起こします。 イカは与えないでください。

食材は、かなり鮮度の良いものを除き、基本的には加熱後に与えるようにしましょう。 魚介や野菜などは、栄養価も高く鮮度も信頼ができる、旬のものがオススメです。
ネコちゃんワンちゃんも、食事を自力で調達することはできません。 食べ物については、飼い主が愛情と責任を持って、与える必要があります。 何より、ペットたちにとって、食事はとっても楽しみなこと。 うちの子の「嬉しい、おいしい!」のために、手作り食を取り入れてみませんか。