室内の事故でも多いのが、「誤飲」や異物を口に入れる事故です。 これは幼い子犬・子猫をはじめ、好奇心の旺盛なペットにありがちな事です。 ウサギなど他の小動物でも、口に入るものはついついガブリ、 という場合もあるので気をつけましょう。 餌やおやつと思って口にするだけではなく、 遊んでいるうちに勢いで飲み込むこともあります。
体への影響は、中毒症状のほかに、
気管に入っての窒息にも注意が必要です。
対策としては、やはり「床の上やペットの行動圏内に、
ペットが口にしそうなものは置きっぱなしにしない」ということが一番です。(※)
もうひとつ注意が必要なのが、
コンセントや電気のコード類を齧ることによる「感電」です。
これは、紐類が大好きな猫や、
ウサギやネズミなどの「かじること」が習慣になっている小動物にとって、
かなり危険度の高い事故です。
この対策としては、カーペットの位置を変えてコードを見えなくすることや、
市販のコートカバーのようなものでコードを覆ってしまうという方法があります。
「感電してしまった」という場合は、
先にコンセントを抜いて、それからペットに触れてください。
感電は、人間にも危険な事故です。
タバコ、洗剤、防虫剤、殺虫剤、ホウ酸団子、化粧品、アクセサリー、 人間用の薬、観葉植物の一部、糸などひも状の長いもの、 ほか器官を塞ぐ可能性のある大きさの物など。
室内でも、踏んだ、蹴った、落とした、ドアに挟んだ、
といった外傷的な事故もあります。
特に、ハムスターのような小さな生き物はどうしても視界から外れやすく、
事故にあいやすいようです。リスやネズミ、
ハムスターなどの小動物をケージから出す時はまず先に部屋の扉を閉めてから、
という習慣は、やはり身につけたいものです。
高い所から落ちないように、室内環境にも気を配ってあげましょう。
同じように、小型犬も注意が必要です。
みなさんもご存じのように、小型犬は見た目以上に華奢な子が多く、
ドアに挟んだ、あるいは抱っこ中のペットを床に落として骨折という事故例もあります。
神経質になる必要はありませんが、
怪我をしやすいということは頭にいれておきましょう。
また、マンションなど集合住宅で猫を飼っている場合にも、注意が必要です。
猫がベランダや柵の上から転落して骨折した、
という話は決して珍しいことではありません。
よく、「猫は高いところから落ちても大丈夫」といいますが、それも程度によります。
ベランダ伝いによそのお宅へ行く可能性も考えると、
2階以上にお住まいの方は、
網戸を固定化するなどしてベランダへ出さないようにしてしまうのが一番でしょう。
寒くなるにつれて増えてくるのが、ストーブによる火傷です。
特に、猫は暖かい場所への欲求が強い生き物です。
また、痴呆などが気になる高齢の犬なども、注意が必要です。
いずれも、いつの間にか低温火傷をしてしまう危険性があるのです。
ほかにも、元気な子犬や子猫が走り回ってストーブに突っ込んだ、
倒した、ということがないように、部屋のつくりや柵、
暖房スタイルも、見直す必要もあるかもしれません。
暖かさを求めて、台所の火の近く、
あるいは風呂場へ入り込むペットもいますから、
それらの場所への侵入を阻止するよう、
室内に柵を設けるなどの対策も考えましょう。
また、火傷事故の防止には、安全な暖房を確保する「あったか対策」も役に立ちます。
熱帯地方が原産の猫も寒さには弱いものですが、
小型犬なども犬種によっては寒さが苦手な子もいます。
また、子犬や老犬にも、気温についての気配りは必要です。
そうしたペットにおすすめの簡単なあったか対策が、湯たんぽです。
エアコンのつけっぱなしは電気代も増えて、
さらに不在時の電気系の事故も心配ですが、
これなら安全かつ経済的です。
低温火傷防止に、布の物でしっかり巻いて、
うちの子のお気に入りスペースに置いてあげましょう。
このほかに、トイレの洗剤、風呂釜磨き、殺虫剤などの化学薬品にも注意が必要です。
これらの物は、ほんの少量でペットたちに中毒を引き起こす可能性があります。
使うときは、換気をよくすると同時に、ペットを近づけない、
使い終わったら不要な分はすぐに綺麗にふき取り残さない、
といったことを心がけましょう。
また、石鹸や重曹といった、
化学薬品を使わない掃除方法を試すのもいいでしょう。
いくら予防をしていても、「万が一」ということはあります。
その際には、とにかく慌てずに対応することが大切です。
まずは、かかりつけの獣医師に電話します。
ここは素人判断ではなく、獣医師の指示に従ってください。
事の程度によっては、獣医師の指示を家で行うだけで助かることもあります。
また、夜間にアクシデントが起きた場合を考え、
地域で夜間医療を行っている動物病院がないかどうか、
普段からチェックしておきましょう。
夜間の動物病院であっても、いきなり連れていくのではなく、
まず電話で症状を説明し、獣医師の指示を仰ぎましょう。